福岡県宗像市にある『魚匠 玄海』様の店舗ロゴを筆文字で制作させていただきました。
力強く、荒々しく、そして豪快な海の恵みを表現したこのロゴは、一文字一文字に漁師の魂と地域の伝統を込めたデザインへと仕上げました。
この筆文字ロゴは、地元の若手漁師が再生させた旧旅館の大宴会場を活用したお食事処。今後は『玄海横丁』という屋台村を作る展開も予定されているプロジェクトの一環です。
デザインコンセプトと筆文字のこだわり
制作にあたっていただいたキーワードは、「漁師の力強さ・祭りの豪快さ・玄界灘の荒々しさ・とにかく旨い海鮮」。
- 『魚匠』は、跳ねるような勢いのある線で、魚の活きの良さと新鮮さを表現しました。
- 『玄海』の「玄」は、太く重ねるような筆運びで。「海」の一画目には筆の飛沫を加えることで、玄界灘の荒波の力強さを体現しています。
宗像地域は、世界文化遺産「神宿る島」沖ノ島と関連遺産群の一部であり、歴史と信仰が息づく土地でもあります。 - 「海」の横線は長くカスレを入れることで、「みあれ祭」で大漁旗を掲げた100隻以上の漁船が海をパレードする情景を重ねました。
ロゴ全体に込めた動きと迫力は、旅館前の海がその「みあれ祭」のメイン会場であることを意識したデザインです。 - 右下にはアルファベット表記「GENKAI」と私の落款を添え、ロゴ全体のバランスと格調を引き締めています。
使用シーンとお客様からの反響
この筆文字ロゴは、店舗看板や入口の暖簾、チラシ、SNSなど幅広くご活用いただいています。
さらに後日、「評価がら4.8に向上し、地域一番の予約の取れない宿になった」「お食事処『魚匠 玄海』も多くの方で賑わうようになった」と、嬉しいご報告もいただきました。
遠方のため、まだ実際に訪れることは叶っていませんが、世界遺産に登録されている美しい景色と、活きの良い海鮮料理を味わいに、いつか足を運びたいと思っています。
福岡県宗像市神湊485−7