2010年3月6日、7日の2日間、僕の地元の茨城県高萩市で行われた『高萩市出身若手芸術家の祭典』に出展させていただきました。
高萩市出身若手芸術家の祭典とは
『高萩市出身若手芸術家の祭典(スペランツァたかはぎ)』は、高萩を盛り上げよう!というイベントで今回が2回目となります。絵画や書道、銀細工、フラワーアレンジメント、陶芸などを行っている人が12名参加し、約100点の作品が展示されました。
今回、僕はデザイン書道を初めてそんなに経っていない時期でしたが、興味を持っていただき、声をかけていただきました。
デザイン書道で空間を演出した作品
書道の展覧会に出展したことはありましたが、実はこういった展示会に出展するのは初めてでした。なので、どのような作品を作ればいいのかわからなかったのですが、壁にかけるような作品を作っても面白く無いなと。そこで、地元の高萩にちなみ「日本料理 高萩」という料亭の個室をイメージして展示しました。
デザイン書道は店舗ロゴや広告ロゴなど、商業ベースで使用される文字です。この料亭の個室には、障子、日本酒、箸置き、ランチョンマット、行灯に書を入れています。
このように空間で表現することで「デザイン書道が何なのか?」を少しでも分かっていただけたらなという思いと、書道の展示という枠を超えた面白さを味わっていただけたら嬉しいと思っています。
空間を演出したデザイン書道作品5つのご紹介
それぞれの作品をどのように作ったのか、どういった特徴があるのかなどをご紹介しつつ、展示会場での反応などをご紹介いたします。
『舞桜』と書いた障子
1枚170×130cmある障子には淡墨を使って「舞桜」と書きました。この障子が一番メインとなる作品です。テーブルの上に飾っているため高さがあるので、会場の遠くから見た時にも目につくようになっていますし、なによりインパクトがありますよね。
この作品は障子紙に書いて、展示会場で障子張りを行いました。障子を貼るのは初めてでしたし、予備の作品はないですから、失敗しないように細心の注意を払いながらドキドキの作業でした。
今はこの障子、実家の玄関先のなのです。今は玄関を開けるとこの文字がドーンと見えます。展示会用ではなくても自宅用にも使用できますよ。
店舗ロゴを入れたランチョンマットと箸袋
ランチョンマットと橋袋にはお店の名前である「日本料理 高萩」とロゴを入れています。ロゴだけではなくちょっとした模様も入れて、高級感を高めています。デザイン書道は実際にこのように使われますので、こういった展示をするとよりわかりやすいと思います。
筆文字でデザインした日本酒のラベル
日本酒には高萩市を流れる川から名前を取った「花貫」という名前を付けました。甘口のイメージです。日本酒など商品ロゴを書くときは、その商品がどういう特徴を持っているのかを筆文字で表現するのも大切なことです。
これ、本当にある日本酒だと思った方が結構いらっしゃいました。「これ飲めるの?」とか「売ってるの?」「ウマそうだなー」って。そう思っていただいたということは、売っている日本酒の筆文字のレベルになっているということ?ですかね。非常に嬉しい事です。
『寂』と書いた筆文字行灯
侘び寂びの『寂』と書いた筆文字行灯です。こちらも淡墨を使用して書いています。明かりをつけると墨がちょっと薄く見えてしまいますので、もう少し濃くても良かったかなと思っています。
交流があり勉強になりました
展示会を行うのが初めてだったので、どんな風になるのか不安がありつつ、楽しみでもありました。おかげさまで2日間で570人も来場してくださり、とても大盛況でした。十数年ぶりに会う友達が来てくれたり、たくさんの知り合いの方が来てくださったり、出展した方とも交流ができとても楽しかったです。
また、展示会を行うときにどうすればいいのか?という部分もとても勉強になりました。
初めての展示会が地元で行えて本当によかったです。このような機会を与えていただき、感謝しております。
展示会中に茨城新聞の方が取材に来られて3月7日の新聞に掲載されました。
第2回 スペランツァたかはぎ
- 日時:2010年3月6日(土) 9時~18時、7日(日) 9時~15時
- 場所:リーベロたかはぎ 〒318-0002 茨城県高萩市春日町3丁目10−16